歯の豆知識Tips
- 川口の歯医者 吉野歯科医院 ホーム
- 歯の豆知識
- キシリトールとは?
糖アルコールの1種です。
天然の代用甘味料で、冷涼感があり、後味の切れが早いのが特徴です。
スクロールと同程度の甘みを持ち、カロリーは4割低いです。
キシリトールの原料
樹木の成分であるキシラヘンヘミセルロースが原料となります。
例えば白樺・トウモロコシの芯などから作られます。
キシリトールの虫歯抑制メカニズム
キシリトールの虫歯抑制のメカニズムは、次の通りです。
・虫歯の原因となる酸の産生がない
・唾液の分泌を促す
・虫歯の発生・進行を防ぐ(成長抑制)
・脱灰を防ぎ再石灰化(成熟)を促進させる
キシリトールの注意事項
他の糖アルコールの大部分と同様に、弱い下剤の働きしますが、毒性はありません。
また、ガムに含まれているキシリトールの比率が90%以上でなければ虫歯予防本来の効果は期待できませんので、ご注意ください。
キシリトールの比率
各キシリトール含有商品の配合比率は、おおむね下記となります。
・歯科医院専売 100~90%
・スーパー・コンビニ 70~30%
配合率に違いがあり、歯科医専売商品のものの方が、効果が高くなります。
ご購入の際は、配合率の違いにも注目してください。
キシリトールの効果
キシリトールは唾液の分泌を促すことにより、虫歯を予防します。
そのメカニズムは、このようになっています。
キシリトールを使用することで唾液が分泌されて口の中の酸性を中和し、P(リン)やCa(カルシウム)が溶け出すことを防ぐことができます。
すると図のように良いサイクルとなり、虫歯予防に大変効果的です。
キシリトールの使い方
食品中のショ糖すべてをキシリトールに変える必要はなく、従来からの食事のままで食後(1日3回)キシリトール含有ガムを摂取するようにしましょう。
更に、キシリトールガムの使用だけではなく、日常生活の中で下記のことも併せて行なうと効果的です。
・規則正しい食生活
・歯を磨く
・定期健診
・フッ素の併用
虫歯リスクの高い方は
虫歯になりやすい方の場合は、下記のようにすることをおすすめいたします。
100%キシリトール配合のガム
1日5回
(食後・間食後・就寝前)
キシリトールの使用と、日頃のケアでしっかりと虫歯を予防しましょう。