歯の豆知識Tips

口内炎

1.口内炎とは

なかなか治らない口内炎に困った人は多数いらっしゃいます。
一度治っても、再発を繰り返す時は、薬で炎症と感染を抑えながら食事に気をつけるなどの治療を行ないます。
“放っておいても治るだろう”という考えは良くありません。ガンなどの重い病気が隠れている場合や専門医師の適切な診断が必要な病気の可能性もあるので、初期症状やその後の変化には注意が必要です。

口内炎とは

・口の中の粘膜（頬の内側など、口の中を覆う柔らかい組織のこと）が炎症を起こした状態

・痛みが気になって食欲がなくなり、歯磨きもしなくなります。

・大半は2週間ほどで治りますので、一過性の症状では気にする必要はございません。

毎週、新たにできて、常に苦しむようであれば、毎日の食事も美味しく頂けなくなるなどの問題が起こりますので、医師に相談してください。

口内炎の種類

・アフタ…多くは赤いふちで囲まれた部分が白くなるタイプです。ウィルス感染ならば熱が出て原因がわかりやすいです。

・再発性アフタ…同じ口内炎でも、原因不明のまま繰り返すものをいいます。詳しい原因は特定されていませんが、いくつか考えられる理由があります。

1.　口の中をかんでしまった

2.　硬い食べ物で口の中が傷ついてしまった

3.　歯並びや尖っている歯で口の中を傷つけてしまった

4.　精神的なストレスや睡眠不足の影響

5.　偏食との関連性（亜鉛不足）

6.　ホルモンバランスの乱れ

などが上げられます。

治療法

口内炎の治療は、体の外側と内側からほどこします。外側からは痛みを取り除き、感染予防を行ないます。痛みで歯磨きが面倒になってしまいますが、口の中の菌の数を減らして清潔に保つことが重要になってきます。放置すると、悪化してしまい虫歯や歯肉炎になるリスクが増します。
内側からは栄養不足を補うためにサプリメント（ビタミンB2やB6、ビタミンCなど）や食事の改善を行ないます。

重病が潜む危険な口内炎

見た目や症状は再発性アフタに似ていますが、命に係わる恐ろしい病気が隠れているときがありますのでご注意ください。ただの口内炎でない場合は治療方法が異なるので、ただの口内炎と思い込んで治療しているうちに、症状が悪化してしまう場合があります。
口内炎に似た症状が２週間以上治らない場合や口内炎が1cm以上の大きなものの場合は、病院で組織を調べてもらうことをお勧めします。それ以外にも体の異変が口内炎となって現れる病気が多くあり、免疫がうまく働かない病気にかかっている危険性があります。

潜んでいる可能性のある病名

1.口腔がん

2.白血病

3.エイズ

4.手足口病

5.はしか

6.クローン病

7.潰瘍性大腸炎

8.ベーチェット病