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1.口の中にできるカビ
「口のなかにカビがいる」と聞くと、驚かれる方が多いと思います。カビは、真菌とも呼ばれ、細菌やウィルスなどと同じ微生物の一種です。真菌には、イーストや酵母のような有用なもののほか、有害なものもあります。有害な真菌による有名な病気は水虫です。
口の中の真菌とはどのようなものでしょうか。口の中の場合には「口腔カンジダ症」と呼ばれ、「ガンジダ アルビカンス」とよばれる菌による感染症です。
口腔カンジダ症とはどんな病気
カンジダという真菌(かび)の一種が、増える病気です。いつも口の中にすみついていて、健康なときに増えることはありません。しかし、なんらかの原因で口の中の抵抗力が低下してくると増えてきます。
口腔ガンジダ症の原因
口腔ガンジダ症は、なんらかの病気(血液の病気、糖尿病、エイズなど)で抵抗力が低くなったり、免疫を抑制する薬や抗菌薬を使っている場合にみられます。
抵抗力が低い乳幼児や、抵抗力が落ちている高齢者にも多くみられます。若い人でもストレスが強いと抵抗力が落ち、普通に見えてもガンジダ症がみられることがあります。
抵抗力が低い乳幼児や、抵抗力が落ちている高齢者にも多くみられます。若い人でもストレスが強いと抵抗力が落ち、普通に見えてもガンジダ症がみられることがあります。
口腔ガンジダ症の症状
舌やほほなど口の中に、白いコケのような膜が付着し、はがすと赤く腫れたり、出血したりします。また、表面に腫れや、赤くただれをともなうものもあります。舌が痛む、口の中がピリピリする、味覚がおかしいということで自覚される方も多いようです。
一方、見た目には異常が見られず、わかりにくいこともあります。
一方、見た目には異常が見られず、わかりにくいこともあります。
口腔ガンジダ症の治療法
真菌(かび)は抗真菌薬で治療します。口腔カンジダ症の治療には、抗真菌薬の入ったうがい薬、ぬり薬(軟膏)、内服薬を使います。数日間、うがいやぬり薬をつづければ、ほとんど治ります。
うがいやぬり薬では不十分なことがありますが、その場合は抗真菌剤の内服が必要になります。抗真菌剤は他の薬との間に影響することもあるので薬の使用が長期にわたる場合は医師に相談することが必要です。
うがいやぬり薬では不十分なことがありますが、その場合は抗真菌剤の内服が必要になります。抗真菌剤は他の薬との間に影響することもあるので薬の使用が長期にわたる場合は医師に相談することが必要です。
口腔ガンジダ症の予防・注意点
口の中を清潔に保つことが重要です。また、義歯はカンジダが繁殖しやすいので注意が必要です。口腔にガンジダ症は、乳幼児の場合には小児科、それ以外の場合には歯科、歯科口腔外科の受診をおすすめします。